夏井川流域での取組み

■■川ばた会議■■

　川ばた会議とは、実際に川や水辺、森林、史跡や名勝等を訪れ、流域のみんなでこれらを評価し合い、今後、夏井川流域を「どのようにしていきたいか」「どんなことができるか」について、話し合う場です。また、流域内で活動している団体の活動発表や情報交換の場でもあります。どなたでも参加することができます。

　詳しくは、開催報告のページをご覧下さい。

■■「夏井川流域の会」運営会議■■

　川ばた会議等の活動の企画や、夏井川流域の目標像とその実現に向けて実行していく活動指針をまとめた行動計画づくりを行っています。

■■夏井川アクションプラン21（夏井川流域行動計画）■■

　夏井川流域行動計画とは、夏井川流域において次世代へ引き継ぎたい水環境を目指し、流域内の団体・個人が事業者や教育・研究機関、行政と連携して取り組む決意を示したものです。
　本計画は、夏井川流域の会が流域の様々な団体・機関に協力を呼びかけながら、「森・川・海の笑顔が見える流域」の実現を目指して実行していく活動指針です。
　本計画の策定にあたっては広く意見を求め、特に川ばた会議等で出された意見を中心に作成していきます。今後も多くの方の意見に耳を傾けて計画に反映させる考えです。

■■３つの実践活動■■

夏井川流域の特徴を「水と人とのかかわり」を切り口に紹介した「夏井川流域マップ」を作成しました。（Ａ１判、両面印刷）

　夏井川の水環境を守るために、夏ちゃん防衛隊を結成し、事業所や各家庭などから排出される廃食油の回収とリサイクルをチラシにより普及啓発しています。

拡大版はこちら (PDF 464KB)

○流域一斉水質調査
　夏井川の源流から河口まで、同日同時刻に水を採取し、水質調査をしています。また、合わせて水生生物調査もしています。

・平成19年度の調査結果
　平成19年8月5日午前10時に、小学生を含む約70名が参加して源流から河口までの25地点で採水をし、水質調査を行いました。その結果、夏井川の水質は、概ね下流に行くほどやや汚れていくこと、比較的良好な水質の支川からの流入により本川の水質が良くなっていることが分かりました。
　また水生生物調査では、ヒラタカゲロウやハヤ、フナ等がみられました。水生昆虫の調査結果から、夏井川小川公民館前の水質ランクは、“I：きれいな水”となりました。

○夏井川水の旅
　源流から流れ出る水が河口へたどり着くまでに、どのように水質が変化していくかを調べます。

・平成19年度の調査結果
　平成19年10月10日に事前調査として、夏井川の田村市滝根町神俣（滝根中）から小野町夏井（夏井第一小）までの区間でプラスチックボールを流し、流れの速さを測りました。また、水の流れを感じるために、川沿いを歩いたりボートを使ってボールを追いかけました。

■■活動発表■■

　平成19年7月21〜22日に、東京で開催された第10回「川の日」ワークショップに参加し、「夏井川流域の会」の活動について発表しました。
　夏井川流域の会の発表は、グループ内2位となり、全体会へは進めなかったものの、流域全体に拡げた活動に対して高い評価をいただきました。

　8月25日、26日に白河市と西郷村で開催された水環境活動団体交流会に参加し、流域の会の活動発表をしました。交流会は、県内の各地域で環境活動を進める団体が交流を深めるために、平成15年から開催されており、県内から約50人が出席しました。二日目は、西郷村の阿武隈川源流を訪ねました。

　10月13日、14日に開催された八県河川愛護団体交流会に参加し、流域の会の活動発表をしました。戊辰戦争にゆかりのある八県（福島、新潟、愛知、三重、岐阜、山口、高知、鹿児島）の水環境団体から約80人が参加し、それぞれの活動を発表しました。二日目は、会津若松、郡山、いわきなどの3ヶ所に分かれて現地視察し、夏井川流域の会は、夏井川の現地視察に同行し、夏井川の魅力を紹介しました。